
著者名:松下🌙
所属:関東私立大、経営
資格や経歴:経営学科在学中、アメリカ交換留学、簿記二級📕
過去のブログ:
・【医学生勉強法】有意義な学生生活の為に!現役医師講師と医師を目指す💉
・医学生の為のもふもふ癒しスポット【サモエドカフェ】で試験勉強の不安やストレスをリフレッシュ🐶
・医学生必見!学習効率を向上させるおすすめ【勉強アプリ】7選📱
医学に関する情報を経営学で培った知識で効果的に伝達していく。このことを意識しながら、将来医学を牽引される方に有益な情報をお届けするサポートがしたいと思っております✨
目次
・テストや課題に追い込まれ、睡眠時間を削って勉強しているすべての医学生
・膨大な学習量を抱え、特に進級や国家試験に強いプレッシャーを感じている医学生
・完璧な計画的な学習が苦手で、直前の追い込みや徹夜による失敗経験を持つ医学生
「あと100ページある。寝たら終わる。でも、もう文字が記号にしか見えない……」
このブログに辿り着いた皆さんの中にも、こんな限界の淵に立っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。テスト期間中、医学生の脳内では常に「睡眠欲 vs 進級への恐怖」という壮絶な葛藤が繰り広げられています🌀
「睡眠は大事」「7時間寝ましょう」? こんな正論は、皆さんには何の救いにもなりませんよね。
「それができれば苦労しない!」と思うことでしょう💦
そこでこの記事は、「きれいごとゼロ」で挑みます🔥
登場するのは、気合と根性で乗り切ろうとして何度も痛い目を見ている限界文系学生「タナカ」と、膨大な医学知識を持ちながらも結局いつも直前詰め込みになってしまう現役医学生「サトウ」。
二人の泥臭い失敗談と、そこから導き出した「崖っぷちの中でも生き残る打開策」を展開していきます🤗


なぁサトウ……。明日のテスト、ぶっちゃけノー勉に近いんだよ。
1年の頃はさ、若さもあったし、エナドリ3本飲んで完徹して、そのままテスト受けて飲みに行く、みたいな無茶ができたんだよ。
でも最近、徹夜すると翌朝の吐き気がヤバくて、文字が頭に入ってこないんだ。
深夜3時くらいに急に『俺の人生、どこで間違えたんだろう』って虚無感に襲われるし……

わかる、わかりすぎるよタナカ。でもそれ、決して老いだけが原因じゃない。僕も先週の循環器のテスト、まさにそのパターンで死にかけたんだ。
『医学的には寝たほうが記憶が定着する』『徹夜は学習効率を下げる』って知識としては知ってるんだよ。脳科学の授業で習ったからね。でもさ、いざテスト前日になると終わってない範囲が目の前に山積みにで、怖すぎて布団に入れないんだよ。
『今寝たら、この範囲が出たらどうするんだ』っていう強迫観念で…..
タナカ: 「それな! 寝る勇気が出ないんだよな。」
サトウ: 「そう。で、結局どうなるかというと、朝まで教科書を眺めるだけの時間を過ごしてしまう。 先週の僕なんて悲惨だったよ。深夜4時くらいに意識が朦朧としてきて、同じ行を10回くらい読んでるのに意味が頭に入ってこない。気づいたら15分くらい椅子で寝落ちしてて、ハッと起きてヤバイ!ってまた読み始める。 これを繰り返して朝を迎えて、試験本番はどうだったと思う?」
タナカ: 「……ボロボロ?」
サトウ: 「ボロボロどころじゃない。 試験中に問題文を読んでるはずなのに、文字が滑って内容が入ってこないんだ。『誤っているものを2つ選べ』って書いてあるのに、なぜか正しいものを1つ選んで満足したり。 極めつけは、マークシートを一段ずらして塗ってたことに終了5分前に気づいた時だね。あの時の、血の気が引く音……『サーッ』って音が聞こえた気がしたよ。」
タナカ: 「うわ、想像しただけで胃が痛い……。 結局さ、俺たちみたいに計画的にコツコツできない人間は、どうするのが正解なんだろうな? 寝たら勉強時間が足りない恐怖でうなされるし、無理やり起きてても、頭に入らない絶望と戦うことになる。詰んでない?」
サトウ: 「そう、普通に考えれば完全に詰んでる。 でも、詰んでるなりに、被害を最小限にする方法はあるはずなんだ。僕が先週の失敗から学んだギリギリの妥協点、聞いてくれる?」

サトウ: 「まず、僕らが陥りがちな『0か100か(完徹か、ガッツリ7時間寝るか)』という極端な思考がよくないみたい。 僕たちは、思い通りにいかないと『もう全部ダメだ! 知るか! 徹夜だ!』って自暴自棄になりがちだ。でも、僕の経験上、そして脳科学的にも、中途半端でもいいから、戦略的に睡眠を取るのが一番マシなんだ。」
タナカ: 「戦略的睡眠? 聞こえはいいけど、時間が足りない事実は変わらないぞ。寝てる間に教科書が進むわけじゃないし。」
サトウ: 「うん。だから時間を削る。削るのは仕方ない。でも、削り方を間違えると先週の僕みたいに『脳機能不全』で自爆する。 僕がたどり着いた結論は、『睡眠サイクル』という波に乗れるかどうかだ。」
サトウ: 「タナカ、どんなに追い込まれてても、どんなに範囲が終わってなくても、3時間だけは布団に入ろう。これがデッドラインだ。」
タナカ: 「3時間か……。正直、1.5時間(90分)じゃダメなのか? 90分サイクルって言うし、ワンサイクルで起きた方が時間稼げるだろ?」
サトウ: 「それが罠なんだよ! これ、僕の実体験なんだけど、1.5時間(90分)でアラームをかけると、起きた時の『まだ寝ていたい欲』が凄まじいんだ。 深い睡眠から無理やり引き剥がされる感覚で、頭がガンガンするし、吐き気もする。結局、目覚ましを止めて二度寝して、気づいたら昼……なんて大惨事になりかねない。」
タナカ: 「あるある。90分でスッキリ起きられるとか都市伝説だよな。あれ実際にできたことないわ。」
サトウ: 「そう。でも3時間(2サイクル)寝ると、不思議と脳がリフレッシュされる感覚があるんだ。 なんか、最初の3時間で一番深い眠り(ノンレム睡眠)が来て、脳内の老廃物(アミロイドβとか)を洗い流してくれるシステムが働くらしい。これをやらないと、脳が老廃物であふれたままだから、試験問題が理解できなくなる。『3時間は寝て、そのあともし出来るなら無理やり叩き起こす』。これがリスクの低い生存戦略だ。」
サトウ: 「でももし、あと5時間猶予があるなら、迷わず4.5時間寝たほうがいい。 4.5時間寝た時のテストと、徹夜した時のテスト、自己採点したら明らかに前者の方が点数が高かったんだ。」
タナカ: 「マジか? でも勉強時間は2時間くらい減るんだろ?」
サトウ: 「そう、勉強時間は減る。でも、試験中の迷っている時間や、ぼーっとしている時間が劇的に減るんだ。 徹夜の脳だと『えーっと、これなんだっけ……』って思い出すのに3分かかるものが、4.5時間寝た脳なら10秒で出てくる。 結果的に、回答スピードと精度が上がって、勉強時間のロスを取り返してプラスになる。」
タナカ: 「なるほどな……。 『勉強時間を確保するために起きてるはずが、試験中にフリーズしてたら意味ない』ってことか。言われてみれば当たり前だけど、パニックになってると気づかないんだよな。 ありがとう、今日は這ってでも3時間は寝ることにするわ。」

タナカ: 「で、3時間寝て起きた後の話だよ。 俺、寝起きが悪すぎて、とりあえずコンビニで甘いカフェオレと、チョコチップたっぷりのパン、あと唐揚げ棒とか買って、血糖値ぶち上げて無理やり目覚ましてるんだけど、これってどうなの?」
サトウ: 「うわあ……それ!! それが一番の失敗パターンだよタナカ! まさに限界学生あるあるだけど、医学的には最悪な組み合わせを食べてるようなもんだよ。」
タナカ: 「最悪の組み合わせ!? 脳のエネルギーは糖分だろ? ガソリン入れなきゃ走れないじゃん。」
サトウ: 「ガソリンの種類が問題なんだ。 僕も解剖学のテスト前、ストレスでカップ麺とチョコを食べまくってたんだけど、食べた30分後に強烈な睡魔に襲われて、気づいたら机に突っ伏して2時間気絶してたことがある。 これで何度『終わった……』って絶望したか。」
タナカ: 「やりがちすぎる。あれ、なんであんなに眠くなるんだ? 満腹だから?」
サトウ: 「それもあるけど、主な原因は血糖値スパイクだ。 空っぽの胃に、吸収されやすい砂糖や小麦粉を一気に入れると、血糖値が急上昇する。すると体は『ヤバイ!下げろ!』ってインスリンを大量に出して、今度は血糖値が急降下して低血糖に近い状態になる。 この乱高下の落差で、脳が『非常事態だ!活動停止!』ってシャットダウンするらしい。 だから、僕らみたいな睡眠不足の限界学生こそ、テスト当日の朝ごはんには気を使わないといけないんだ。」
サトウ: じゃあ何を食べればいいのか。僕が試行錯誤の末に見つけた「眠くならずに脳が動くメニュー」はこれだ!
❌ NG(自殺行為):
菓子パン(糖と油の塊)
甘い缶コーヒー・カフェオレ(液体の砂糖)
カップ麺(炭水化物爆弾)
丼もの・カレーライス(米の量が多すぎる)
〇 OK(生存食):
サラダチキン、ゆで卵、豆腐バー:タンパク質は眠くなりにくい。腹持ちもいい。
おにぎり(1個まで):パンより米の方が血糖値の上昇が緩やか。具は鮭や昆布など。
無糖のコーヒー:カフェインは必須。でも砂糖なしで。
高カカオチョコレート:少しつまむ程度ならOK。
タナカ: 「へぇ……!明日の朝はエクレアじゃなくてサラダチキンとゆで卵にするわ。なんかストイックで強そうだし。」
タナカ: 「睡眠もとった、飯も気を使った。 で、いよいよ試験会場に着いてからの直前1時間だよ。 あの独特のピリピリした空気、嫌いなんだよなぁ。周りのやつがみんな賢そうに見えてさ。 俺、いつも焦ってまだ見てない範囲の教科書を開いちゃって、『え、ここ知らない!何この単語!ヤバイ!』ってパニックになって自滅するんだけど。」
サトウ: 「わかる、わかりすぎて辛い……。知らないことを見つけちゃった時の、あの心臓がキュッとなる感じな。 僕もそれでメンタルやられて、『もうダメだ、落ちた』って思い込んだまま試験を受けて、解けるはずの簡単な問題まで落としたこと、何度もあるよ。 あれは自爆テロだ。自分で自分のメンタルを刺しに行ってる。」
タナカ: 「だよな。でも、なんか新しいこと覚えないと不安じゃん?」
サトウ: 「そこを変えるんだ。僕はもう決めたんだ。当日は、新しいことは絶対にやらないって。」
サトウ: 「直前の休み時間は、昨日やった範囲、すでに覚えた単語、自信のあるレジュメを眺めるだけにする。 『あ、これ知ってる』『これ覚えてる』『よしよし、忘れてない』。 この確認作業を繰り返すことで、『自分は勉強したから大丈夫だ』って脳を騙すんだ。 睡眠不足の脳は、扁桃体が暴走して、すごく不安を感じやすくなってる。だから、知識を詰め込むことより、自分で自分をなだめる作業の方が重要なんだよ。」
タナカ: 「なるほどな……。直前は点数を伸ばす時間じゃなくて、メンタルを整えて守りを固める時間だと思ったほうがいいのか。」
サトウ: 「その通り。それに、徹夜明けや睡眠不足の状態だとケアレスミスが一番の敵になる。判断力も思考力も鈍ってる。
だからこそ!
📍指差し確認をサボらない: 「正しいものを選べ」なのか「誤っているものを選べ」なのか。問題文を指でなぞって確認する。
📍計算やマークを見直す: 「見直さなくても合ってるはず」という正常性バイアスを捨てる。「絶対間違ってる」くらいの疑いを持って見直す。
新しい知識を1個詰め込むより、この指差し確認を徹底するほうが、結果的に5点、10点と点数は残るよ。僕らの目標は別に満点を目指すわけじゃない、単位を落とさないことだからね。」
タナカ: 「……なんか、話してて思ったけど、俺たちって本当にギリギリで生きてるな。」
サトウ: 「本当だよ。偉そうに戦略とか語ってるけど、めちゃくちゃギリギリなんだ。 僕だって毎回、テストが終わるたびに『次こそは毎日コツコツやる』『計画的に進める』って神に誓うんだけど、喉元過ぎれば熱さを忘れて、また直前にヒィヒィ言ってる。」
タナカ: 「一緒すぎて泣けるわ。 でもさ、こうやって自分の弱さとか、失敗パターンを認めるところからしか、対策って生まれないと思うんだよな。 俺はできるヤツだって勘違いして完徹して自爆するより、『3時間は寝て、飯で調整して、指差し確認でなんとか凌ごう』って開き直るほうが、生き残る確率は高い気がする。」
サトウ: 「ここまで来てしまったら……そうだね。きれいな成功体験より、泥臭い生存戦略のほうが、今の僕たちには役に立つ。」
タナカ: 「おう。とりあえず今日はスマホ置いて、3時間のアラームセットして寝るわ。」
サトウ: 「うん。僕も今日はもう諦めて寝るよ。 おやすみ、タナカ。」
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ここまで読んでくれた、医学生の皆様🌞
今回は「いかに時間を捻出するか」「ギリギリの睡眠でどう耐えるか」というお話をしましたが、本来、睡眠は皆さんの心身を守り、学んだ知識を定着させるための最も大切な時間です⌛
もし今回の記事が、切羽詰まった状況を乗り切るためのヒントになり、皆さんの単位獲得に少しでも貢献できたなら幸いです🤗
テストが終わったら、まずはご自身をたくさん労って、泥のように眠ってくださいね。 皆さんの努力が報われることを、心から祈っています🙏
それでは、おやすみなさい💤
Q1. 睡眠時間のデッドライン(最低ライン)は何時間ですか?
A. 3時間(90分×2サイクル)です。これより短いと脳のゴミ(アミロイドβなどの老廃物)が処理されず、試験問題が理解できない状態になります。
Q2. 徹夜の脳と、少しでも寝た脳では何が違いますか?
A. 「思い出すスピード」と「判断力」が違います。徹夜だと記憶を引き出すのに時間がかかりますが、寝ていれば即座に出てくるため、試験時間内のパフォーマンスが向上します。
Q3. カフェインは摂ってもいいですか?
A. はい、無糖のコーヒーなどで摂る分にはOKです。ただし、砂糖たっぷりの缶コーヒーは避けましょう。