こんにちは! 医学生道場の橋本です。
医学生にとって、最初の関門ともいえる「解剖学」ですよね。
医学部1,2年生で学ぶ科目の中でも、一番重い科目かもしれません。
ここでは、いくつかのコラムにわたって、その勉強の手助けとなるような情報をまとめていきたいと思います。
前回までは、それぞれの器官系についてのさわりの部分だけを触れていました。
ですから、「こんなことは医学部生でなくても知っているよ」という部分が多かったと思います。
今回は、その内容を踏まえた上での、「医学部1,2年生での解剖学」のステップアップ的な部分になります。
ここでも模式的なイラストを示しますが、アトラス等で自分で確認しながら勉強を進めていってほしいと思います。
また、自分で図を描きながら理解していくことも一つの手です。その時に、この図を参考にしてみて下さい。
今回は、その中でも、「眼窩」についてのお話をします。少しでも覚えやすくなるようにまとめたので、参考にしてみてください。
さて、まずは「眼窩」とは何か、というところから見ていきます。
文字からも、眼球が入るくぼみということは想像がつきやすいかと思います。
ですが、入っているのは眼球だけではありません。
もちろん、眼球に向かう血管や神経もありますし、眼球を前後左右に動かす筋肉もあります。さらに、涙腺もあります。
まとめると、眼窩とは、眼球とその付属器官が入っているくぼみ、ということになります。
別のコラムでも書きましたが、頭蓋骨には、15種類もの骨が含まれます。
その中で、眼窩を作る骨は7種類もあります。まずは箇条書きにします。
蝶形骨
上顎骨
頬骨
前頭骨
篩骨
口蓋骨
涙骨
覚えるのが大変だと思いますが、語呂合わせを自分で作るなどして補ってください。
人から教えられた語呂合わせよりも、自分で作ったほうが頭に残ると思います。
また、眼窩の近くにありますが、側頭骨は眼窩を作っていないので注意してください。
ここで一つやってみてほしいことがあります。
顔を動かさないまま、目だけで上下左右を見てみてください。
おそらく、問題なくできるかと思います。つまり、眼球は向きを変えられるのです。
ここでは、眼球の運動に関わる筋肉を紹介します。6つと数が多いので、骨と同様、まずは箇条書きにします。
上斜筋
下斜筋
上直筋
下直筋
外側直筋
内側直筋
六つありますが、支配している神経は三種類あります。
外側直筋が外転神経、上斜筋は滑車神経で、それ以外の四つが動眼神経です。
覚えるのは大変ですが、場所とともに覚えていきましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
このコラムを読んで、医学部1,2年生の解剖学の勉強が少しでも楽になることを期待しています。
以上、医学生道場の橋本でした。