医学部を何となく目指して入学した後に、後悔する人は意外と少なくありません。一般の人にとっては、医学部に入るなどなかなかできないし、将来医師になれる明るい未来が待っているのに贅沢な悩みだと理解してもらえないこともあるかもしれません。 では何故医学部に入れたのに後悔する人がいるのかというと、様々な関門があるからなのです。
医学部に入って後悔する大きな理由は、自分が想像していた以上に勉強が大変だからという点です。授業は基本的に全て必修で、1つでも単位を落とすと留年してしまいます。そのため、この留年のプレッシャーが大きなストレスになってしまい後悔する人は少なくありません。 しかもテストに合格するために、過去問の入手といった情報戦が必要になり、友人との協力が手掛かりになることもあるのです。どういう事かというと、自分ひとりだけで一生懸命勉強をしても、過去問や資料がないと合格できないような科目があるからです。そのため複数の資料を入手する必要があります。 医学部では教授の力は大きく、細かい内容を聞いてくるようなテストに合格するには、過去問が手元にないとかなり厳しいです。難易度の高い内容を工夫してこなしていくことでようやく進級できるというくらい医学部は大変です。 しかしこうした現実を、医学部に入る前に知っている人はほとんどいません。周りに医学部出身者がいなければなおさらです。
医学部には、一般的な大学とは異なる特殊な点が色々あります。勉強が大変というのもありますが、「全員部活に入らないといけないような雰囲気」があるというのもそのひとつです。前述したとおり、医学部の試験では試験対策の過去問や資料がないと、合格するのが難しいテストがあります。そこで部活に入る事で、友人や先輩との間に関係ができて、そこから色々な情報や資料を入手することができるので入らざるをえないように感じる、というのが現状です。 中には体育会系で週4~5回練習があったり、大会にも参加する事になったりと、勉強する時間が取れずに留年してしまう人も少なくありません。
大学に入ると、中学生や高校生の時よりも色々な経験をするようになります。そこで自分が初めてやりたい事が見つかったという人も少なくなく、何となく医学部に入ったものの実は興味がなくて後悔してしまうこともあります。 しかし医学部に入り3年生位になると、現役で入った人でも21歳、浪人すると22や23歳位になっています。そうなると今から他の大学に勉強して入り直しても、新卒で企業に就職するのが難しい年齢になってしまうので、他にやりたい事があっても医師になるという人が多いです。その結果、自分のやりたいことを職業にする事ができず、後悔だけが残ってしまうのです。 一般的な大学に通っていれば、通いながら自分の好きな勉強をしてチャンスをうかがうという事も不可能ではありませんが、医学部はとにかく勉強が忙しくて時間がないために、自分のやりたいことに挑戦すらできないというのは非常にストレスがたまり、後悔の念も大きくなります。
このように何となく医学部に入ったものの、自分が考えていた以上に勉強が厳しかったり、部活に入らざるを得なかったり、途中でやりたいことが見つかってもそれに挑戦しづらい等色々な理由から、後悔するという人は少なくありません。 一度医学部に足を踏み入れると、途中でそこから抜け出すことはなかなかできなくなるので、目指す時は本当に医師になることを自分が望んでいるのかをもう一度考えるのがベストでしょう。
今まさに後悔している方、どの道に進もうか悩んでいる医学生は、一度医学生道場に相談してみてください。年齢の近い講師陣があなたの未来をサポートします。