全国に病院は数多くありますが、一度就職をして根付いてしまうとなかなか転職をしようと考えても難しい場合が多いです。東京の様な人口密集地には病院の数も多く、探してみれば案外見つかりやすいものですが、どのように探したらよいのかわからない方も多くいます。そこで利用したいのが、インターネットの転職サイトの利用です。
転職方法の主流はインターネット
実際に医師の方が転職に成功したケースの9割以上がインターネットを経由して転職活動を行っています。もちろん、友人や知人に紹介してもらったり、雑誌などの紙媒体の情報紙を利用したりする方も少なからずいますが、それらは1割にも満たず、ほとんどがインターネットを利用していることがわかります。ただ気をつけなければならないのが、余計な情報が多すぎることです。端的に医師と転職という言葉で検索エンジンにかけると100万件以上の情報が出てきます。これでは、いくら時間があっても自分に合った勤務先を見つけることはできません。また100万件の選択肢の中から自分なりに条件や勤務地などで絞り込むことはできますが、それでも東京だけで数万件の医師情報が出てくるはずですので、とても選びきれません。転職を考えてはいても働きながら探す人がほとんどでしょうから、余計な時間と労力を使いたくないというのが本音だと思います。
求人サイトの上手な利用方法
多すぎる情報から有用の情報を絞ってくれるのが、転職サイトです。ただこのようなサイトにも種類が複数存在します。企業が独自に調査した医師の求人の情報を掲載しながら運営をしている紹介サイト、その紹介サイトの情報を複数社分まとめて掲載する医師求人ポータルサイト、求人情報を有料で掲載する広告型サイトなど様々です。この中で一番多いのが紹介サイトです。全国的にみると1000から2000の会社があると考えられていますので、東京だけでも相当数のサイトが存在します。その中でも求人案件が多かったり、利用しやすかったりする会社が検索の上位にくることが多いので、まずは検索エンジンでよく見かけるサイトを利用した方が賢明です。人気があるということはそれなりに理由があるもので、良く言われるのがサポートの充実です。担当者と連絡がつきやすかったり、医師の模擬面接を対面でも電話でも行ってくれたり、しっかりとしたサポート体制が整っている方が成功につながります。
転職先は病院だけではない
医師の転職先で、思い浮かぶのはやはり病院や大学のような研究施設だと思いますが、それだけではありません。特に最近、人気が出ているのが医学部生専門の塾「医学生道場」の講師です。医師という職業は、当然ながら医学部に入学するだけではなれません。国家試験に合格し、研修医師として数年の実務経験を積まなければ不可能です。人命を預かる医師になる為の近道などないということです。そこで、医学部生が利用しているのが、医学部生対象の塾です。現役の医師や研修医から直接医療を学ぶことができる、貴重な機会を得ることができます。多くの転職サイトでも紹介されていますが、東京には非常に多くの医学部生対象の塾講師の求人があります。現在の勤務先に在籍しながら許可が出るのであれば副業として働けたり、本格的に後進を育てるという意義のある働き方ができたりと、講師の働き方は様々です。少なくとも、自分の知識や経験をアドバイスとして学生に伝えられる有意義な場所と言えるでしょう。
情報の乱立している現代において、医師の経験を病院や大学で研鑽するのか、または医師の経験や知識をこれからの世代に伝えていくのか、働き方はまさに無限大にあります。現在注目されつつある医学部ですが、医学部生として医師になる為の権利を得た若者を育てる機会があるのも医師の特権ではないでしょうか。