医学部の勉強内容と時間割例　おすすめの授業も解説

医学部と聞くと、医師になるための勉強を行うところだというのは何となくわかりますが、具体的にどんな勉強をしているのか知らない方が多いのではないでしょうか。今回はそのような方に向けて、医学部の学生がどのような勉強を行っているのかを紹介します。さらに時間割例やおすすめの授業も解説しますので、参考にしてみて下さい。

医学部1、2年の勉強内容とは？

医学部では1年生は他の学部同様に一般教養を学びます。医学部の必修科目は英語や第三言語、科学や物理、生物学などです。第三言語はドイツ語や中国語、フランス語などの中から選ぶことができます。それらの他に自分が選んだ選択科目の講義を受け、必要な単位数を取れば大丈夫です。 医学部の2年生では、医学の基礎学問を学ぶことになります。医学部は2年生になるとキャンパスが他の学部と別々になることが多いです。これは医学の技術を学ぶために必要な附属病院の近くに医学部のキャンパスがあることが多いためです。他の学部と一緒だと附属病院も含めて、広大な敷地が必要になってしまうので、2年生からは別々になるケースが多いのです。勉強内容は、医学の基礎である生理学や生化学、組織学や解剖学を学ぶことになります。医学の基礎学問の分野はすべて必修科目なので、ひとつでも落とすと留年するので注意が必要です。また、2年生で初めて遺体の解剖を行います。

医学部3～6年の勉強内容とは？

医学部の3,4年生は、2年生で学んだ基礎学問の応用と社会的な医学や病気について学びます。生化学を学んだ上での薬理学や、組織学を学んだ知識を活かして病理学を学んだりします。他にも病気の有病率などを研究する公衆衛生学や死体の解剖で、病気の原因を解明する法医学なども学ぶことがあります。また医学部の4年生の終わりになると、臨床能力の試験であるOSCEと医学知識の試験であるCBTを受けなければなりません。これに合格することによって5年生から始まる臨床実習を受けることができます。 医学部の5年生の勉強内容は、臨床実習がメインです。ほとんどの診療科を1～2週間ずつに分けて回ることになります。科によって異なりますが、患者と対面して診察したり、手術を見学したり、勉強会に参加したりします。 医学部の6年生の勉強内容は、国家試験に向けた自習がメインです。選択科目として病院実習もありますが、国家試験の勉強にほとんどの時間が費やされます。

医学部の時間割とおすすめの授業

医学部ではどのような時間割になっているかという点を、2年生を例に挙げて紹介します。まず、授業は月曜から金曜まであり、基本的に6時限目まであります。時間割の例として、月曜日は1時限目と2時限目に人体発生学、4時限目から6時限目まで肉眼解剖学を行います。火曜日は1時限目が英語で2時限目と3時限目が器官生理学、4～6時限目までが肉眼解剖学です。水曜日は1時限目に統計学があり、2時限目と3時限目は器官生理学、4～6時限目は肉眼解剖学があります。木曜日の1時限目は英語で、2時限目に病態生化学、3時限目は情報生化学、4～6時限目は組織学です。金曜日は2時限目に分子生物学を行い、3～5時限目に免疫学を行います。医学部の2年生は、このような勉強内容で医師になるための知識を得ています。 医学部でおすすめの授業は生化学です。生化学は医学部に入りたての頃に習うことが多く、暗記が多い科目ですが、臨床科目を行う上で基礎となる勉強なのでしっかり授業を受けることが大切です。

医学部の勉強内容を知ることはできたでしょうか。医学部の学生は、医師になるために膨大な知識を学び、実習などによって医療の技術力を日々高めています。したがって医学部の時間割も月曜から金曜までびっしり講義で埋まっており、さらに学生たちは自習も行っているので、勉強にとても忙しい傾向です。しかしこれらの大変な勉強を行うからこそ、学生たちは立派な医師になるのではないでしょうか。

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