医学生道場公式LINEのQRコード表示はこちらから。
皆様お世話になっております。医学生道場です。
早いものでもう9月も半ばといったところ。医学生の皆様は後期が始まったか、そろそろ始まるかといった時期でしょうか。
後期の授業に翻弄されている方や、後期の難関科目を想像して戦々恐々とされている方、あるいは後期に向けて英気を養うべく夏休みを謳歌している方など、様々な方がいらっしゃると思います。
しかし、中にはこんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
前期の再試験がヤバいやばいヤバイいいいい。
なんで夏休みに勉強しなきゃならないんだよううううう。
…あ、これ大学時代の私ですね。大変お見苦しいものをお見せしました。
というわけで今回のブログのテーマは「再試験の攻略法」です。
多くの大学では、本試験で合格点を取れなかった学生への救済措置として「再試験」という制度を設けています。
ただし無条件で全員が受験できるわけではなく、
上記のような制限がかかることがあります。
またほとんどの場合評価は合否しか存在せず、満点で再試験に合格したとしても評価は「可」となることには注意が必要です。
このように様々な制約はありますが、制度上はもう一度本試験に相当する試験を受けることができます。
しかし、再試験に引っ掛かったがどう勉強すればよいかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本ブログはそんな再試験の攻略法について、再試験で回収した単位数20単位越えの筆者が提案していくものになっています。
再試験初心者の方は勿論のこと、経験者の方も意外な攻略法が見つかるかもしれません。
ぜひ最後までご覧になってください。
ただし筆者は医学部出身ではございませんので、医学生の皆様とは感覚が異なっている可能性が高いです。
決して提案を鵜吞みにはせず、皆様の状況に合わせて攻略法を最適化して活用してみてください。
医学生の再試験攻略法1つ目として、本試験を解き直すことを提案します。
これは予想しやすかったかもしれません。
基本的に本試験を作成した教員が再試験も作成しますので、似た傾向になりやすいです。
今年度から担当教授が変わった科目や過去問の蓄積が不十分な新設科目、今回から出題傾向が一新された科目において貴重な情報源になるでしょう。
特に、今回から傾向が一新された試験における有効性は折り紙付きです。
私の実際の経験を述べます。
私が2年次に履修していたとある科目の本試験において、出題傾向が一部変更されてあえなく再試験に引っ掛かかったことがあります。
その再試験において、変更された出題部分が本試験とほぼ一緒だったという経験があります。
私はこの部分で得点を稼ぎ、なんとか再試験をパスすることができました。
大きく変更した出題傾向に沿った問題を新しく考えるには、本試験から再試験までの期間では時間が足りなかったということなのでしょうか。または、たかが再試験問題の考案に時間を割くことを教授が面倒臭がった可能性もありますね。
事の真相は不明ですが、再試験が本試験と一部同じ出題になることがあると頭の片隅に置いておいてください。
このように本試験は宝の山ですが、もちろん本試験だけ解けばOKということではありません。
問題の蓄積が豊富な科目や単純な一問一答が作りやすい科目であれば、短い時間で全く別の問題を用意することは可能です。
あくまで過去問演習の一環としてご利用ください。
医学生の再試験の攻略法2つ目では、改めて過去問を解くことをお薦めします。
勉強時間が足りなくてあまり解けていない方だけでなく、本試験の対策のために何周もした方も対象です。
むしろ再試験に向けた過去問演習は本試験に向けて過去問を何周もした方にこそお薦めです。
というのも本試験前に解く過去問と本試験後に解く過去問は別物なのです。
より正確に言えば、本試験後に解いた方が頭にスッと入ってくる感覚があります。
本試験前はどれほど冷静になろうと努めても、肩の力が抜け切りません。
そのため視点や考え方が凝り固まった状態での演習になってしまい、過去問演習を十分に活かせないことが多々あります。
しかし本試験終了後であれば、重荷から解放されるためか柔軟に過去問を眺めることができるようになります。
すなわち問題の意図や背景知識、問題ごとの繋がりの考察、問題に対応する記述がどのプリントのどの辺りにあるか思い出す、といったことを解答と並行して行う余裕が生まれます。
この「余裕」こそが、スッと入ってくる感覚をもたらすと思われます。
ただ問題演習をしているだけでなく、例題の解答や参考書の確認を同時に行っているようなものであるため記憶はより強固に、理解はより深くなると考えています。
この「余裕」はこれまで過去問演習に脳の容量の多くを割いてきた、本気でテスト勉強に取り組んできた方ほど大きくなります。
必死に勉強したのに再試験となった方の落胆度合いは測り知れませんが、ぜひ気持ちを切り替えて過去問を解いてみてください。
本試験に向けて行った勉強は再試験にも必ず活かされます。
何度も過去問を解いたという方ほど、もう一度過去問を解いてみることをお薦めします。
医学生の再試験攻略法3つ目では、教科書やプリントを攫ってみることをお薦めします。
多くの場合、本試験から再試験の間には期間が空きます。
加えて夏休み中に再試験が行われる学校であれば、再試験まで授業はないので勉強時間は本試験以上に確保できますし、そもそも再試験の科目数は本試験以下です。
そのため、再試験の勉強中には「勉強時間が余る」というなんとも羨ましい状況が発生することがあります。
しかし、余裕ぶって再試験を落とすことほど情けないことはありません。
そこで、そのような余った時間で行ってほしいのが教科書・プリントの確認です。
本試験の勉強では、科目数の多さから過去問を解くだけで精一杯になってしまい、プリントや教科書といった授業資料に目を通す時間が取れないことがあります。
このような状況もあり、試験勉強に授業資料を使わない方もいらっしゃると思いますが、再試験を機に試してみることをお薦めします。
ある程度勉強を進めた後に授業資料を眺めると、勉強中に疑問だった点が解消されることが多々あります。
過去問演習である程度知識がついたと思ったら、試してみてください。
しかし、授業資料を確認するといっても中途半端ではいけません。
私の体験談を挙げます。
2年次に受講した科目に、配布プリントと教科書が授業資料に指定されていた講義がありました。しかし授業は配布プリントの解説で進行していたため、教科書はただの参考資料なのだろうと考え、存在すら忘れていました。
しかし、いざテスト前にその配布プリントを見直してみると、説明文が少なく具体例ばかり掲載されていたため何がなんだかわかりませんでした。
そのため過去問を解こうにも解答を暗記することしかできず、本試験に全く対応できずに再試験にかかったことがありました。
再試験にかかろうともどうすることもできず、結局過去問の解答を覚えることしかできないまま再試験当日の朝を迎えました。
絶望からか、何気なく指定された教科書を開いてみたところ一般論の説明がとても詳しく書いてあり、もっと早く気が付いていれば…と激しく後悔しながら落単した経験があります。
シラバスに参考資料として挙げられているだけの教科書でも、とにかく一度目を通してみることをお薦めします。
なぜそうなるのか、どのようにやるのかといった疑問を放置せず、徹底的に向き合ってみてください。
医学生の再試験攻略法番外編です。
ここでは私の偏見をゴリゴリかけた、再試験にまつわる精神的なアドバイスをお届けします。
メンタルの話になりますので、アドバイスを取り入れる際にはこれまで以上に皆様それぞれに最適化していただければと思います。
さて、この段落では「勉強のやめ時の目安」、「本試験への取り組み方」、「再試験に向けた心構え」の3つをご紹介します。
まず、「再試験勉強のやめ時」です。
とりあえずここまで勉強を進めればOKだよという目安ですが、「不安はあるけれど地に足がついている感覚」を推奨します。
各科目には一般的でない前提や常識があると思いますので、勉強が不十分でそれらが分かっていないと足元がおぼつきません。
しかし一方で、全てわかったと思い込めてしまう時点で恐らく勉強不足だと思います。
不安はあるけれど自力でなんとかできそうな感覚、というものを目指して勉強してみてはいかがでしょうか。
次に、「本試験への取り組み方」です。
本ブログは再試験の攻略記事であり、趣旨と外れますが非常に重要なことですので敢えて述べさせていただきます。
それは、再試験の合否は本試験の時点である程度決まっているということです。
本試験の時点である程度本気で勉強していないと再試験に引っ掛かろうが落ちる、という傾向があるように思います。
実際に、私が本試験の時点である程度勉強した・なんとなくわかったと感じた科目は全て再試験までで合格しています。
「再試験に賭けよう」と割り切り、特定の科目を全く勉強しないことは非常に危険な行為であると思っていますので、全て本試験で受かる気持ちで毎回のテストに取り組んでいただきたいと思います。
最後に、「再試験に向けた心構え」です。
これは単純ですが、再試験を受けられるのならば必ず受けましょう。
私の出身大学では夏休みに再試験が実施されていましたが、再試験の日に予定を入れてしまった人や、なぜか来なかった人を何人か見てきました。
留年したら全ての単位を取り直さなければならない学部・学科に在籍しており、かつ留年が確定した方ならばいざしらず、せっかく受けられるのなら受けておきましょう。
私も20単位以上再試験にかかりましたが、諦めずに全ての再試験を受験しました。
その結果いくつかの単位は落としてしまいましたが、留年せずに卒業できました。
こんなラッキーもありますので、ぜひ希望を捨てずに再試験を受けに行って欲しいと思います。
医学生の再試験攻略法4つ目は、医学生道場を利用することです。
これまでのアドバイスはどれも一人でこなすには作業量が多いです。
過去問・本試験を解くだけならいざ知らず、該当する項目を探して教科書やプリントを漁るのは中々に骨が折れます。
本試験ならば友人と教え合うことができますが、再試験であれば賢い友人は夏休みを謳歌しているか後期の科目に集中しており、十分なフォローをもらえるかは未知数です。
さらに、同じく再試験にかかった友人に頼ろうにも、再試験で切羽詰まっている友人から満足のいく協力を得られるかは不明です。
そんな孤独な医学生にお薦めするのが医学生道場です。
医学生向けの進学指導塾で、本試験だけでなく再試験の対策も可能です。
また、在籍する講師は全員現役の医師ですので、医学部の勉強に精通しています。それだけでなく、実臨床で活用できる理解の仕方を把握しておられますので、皆様が10年後に医師になった後を見据えた指導を受けられます。
再試験まで時間がないという方も、スケジュール次第では短期間に複数回の指導を受けられる可能性もございますので、ぜひこちらから公式LINEを友だち登録して情報収集してみてください。
再試験にかかってしまうと、自分はダメなんじゃないかと落ち込んだり、周囲から小馬鹿にされることが往々にしてあると思います。
しかし私は十数回の再試験を乗り越えた結果、ちゃんと勉強しているのだから再試験を受けることは恥ずかしいことではないと本心から思えるようになりました。
加えて周囲からも、再試験の回数を重ねるにつれ非常にうっすらとですが畏怖の雰囲気を感じるようになりました。
このように、再試験に引っ掛かること自体は問題ではありません。
それよりも、本気で本試験に向き合えていない、自分に言い訳して楽な方へ逃げている事の方が問題です。再試験はその辺りを振り返る機会にしていただきたいと思います。
再試験は非常に厄介なものですが、しっかり勉強し直す機会だと捉えてポジティブに乗り越えていってほしいと思います。
なお、こちらの記事では学年別の試験突破法を掲載しております。併せてご覧ください。
さらに、こちらの記事では本試験と追・再試験の勉強方法について、この記事とは異なる視点からのアドバイスが記載されています。ぜひこの記事も参考にしてみてください。
また、医学生道場公式LINEではお役立ち情報の発信も行っております。こちらのリンクから公式LINEのQRコードを表示できますので、ぜひ友だち登録のうえお役立ち情報を受け取ってみてください。
それでは最後に、前期の再試験あるあるを一つ。
「再試験、終わった頃にはほぼ秋。」
医学生道場