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皆さんこんにちは、医学生道場です。
さて、夏はいかがお過ごしでしたでしょうか?旅行に行ったり、夏らしいことが出来たでしょうか?
はたまた、試験対策に追われていた人もいるかと思います。本当に、お疲れ様でした🙌
今回は、共用試験【CBT】に向けて、他では得られないような
実践的かつ、今まさにCBTに直面している現役4年生が行っている勉強法などについてご紹介していきたいと思います。
最後には、先輩からのありがたいアドバイスなどもございます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね(o^―^o)
少しでも、皆さんのタメになれば幸いです。😊
共用試験とは、全国の医科大学および大学医学部にて、臨床実習を開始する前に実施される評価試験であり、各大学が決めた時期に実施されています。
共用試験は,
⚪︎知識を評価するCBT
⚪︎技能・態度を評価するOSCE の2種類の試験のことをさします。
2021年の医師法改正により共用試験は公的な試験に位置づけられ、
2023年からは共用試験が不合格の場合には、臨床実習に参加することができなくなりました。
今までは、試験の評価結果をどのように活用するか、各大学に判断が委ねられていましたが、
今年度からは不合格の学生は臨床実習に進むことができない、つまり留年と言うことになってしまいます。
ですから、4年生修了時には確実に合格しておかなければならない試験であることが分かりますね。
医学部のCBT(Computer-Based Testing)とは、臨床実習に必要な医学的知識を総合的に理解しているかを評価する試験です。
CBTは、全国共通の試験で、各大学独自の試験ではありません。4年生までに学習した範囲(基礎医学、臨床医学、公衆衛生)から出題されます。
30,000問以上といわれる問題のプールからランダムに選ばれた問題を解くので、他の受験生とは解く問題が異なります。
CBTは、臨床実習開始直前である4年生の8~2月に行う大学がほとんどです。CBTの合格基準は、大学によって若干異なりますが、IRT359前後(65%以上)が最低ラインだと言われています。
CBTは、一人一台パソコンが用意され、全6ブロックに分かれている320問のテストを6時間かけて解いていきます。
一日中パソコンと睨めっこ、という状態になるため、かなり体力面での勝負にもなってきます。
IRTとは、簡単に説明すると、『CBT試験で回答した問題の難易度と点数などを考慮して算出した偏差値』のようなものです。
このIRTについて、先ほどIRT360程度が最低ラインだとお話ししましたが、実はIRTの値と医師国家試験合格率には相関があると言われているんです。
今までの、学生の中でのIRTのイメージというと、「最低レベルに達することのできない学生は、明らかな勉強不足、あるいは試験によく落ちる成績不良者という感覚」を経験的に持っていた方がほとんどかと思います。
しかし実際、9大学を抽出し過去5年間、4339名の卒業医学生を解析してみた研究によると、
CBTの合格者、すなわちIRTが合格最低ライン以上の学生における『留年率(卒業失敗者含む)は2.3%』であり、『国家試験失敗率も3.8%』にとどまっています。
一方で、IRTが合格最低ラインに満たない学生は『留年率は 26.4%』であり、『国家試験失敗率も 23.6%』に達していた。との結果が出ています。
つまり言ってしまえば、CBTの再試にかかる学生さんは、医師国家試験失敗率は約 7 倍高く、留年率は約 12 倍であるということです。
(出典)中谷晴昭:日本の医学教育の現状と医師国家試験.医学教育 2015:46(1)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mededjapan/46/1/46_14/_pdf/-char/ja
CBTの結果と、医師国家試験合格に相関があるのはかなり恐ろしいですよね…
CBTの再試にかからないためにも、CBTについての情報収集をしっかりと行うことを怠らないようにしましょう!
さらに、『試験不合格の下位1割になってしまう人の特徴』を記事で紹介しています!「勉強の仕方などに不安がある…」という方はこちらの記事を参考に勉強の仕方を見直してみるのも良いかもしれません🤲
文部科学省が定めたカリキュラムには,医学生が卒業までに身につけておくべき学修目標が示されています。
この学修目標のうち、臨床実習開始前までに修得すべきレベルがCBTの出題範囲ということになります。
CBTは、4年生までに学習した範囲(基礎医学、臨床医学、公衆衛生)から出題されます。広範囲にわたって出題されますが、約60%はDとEの「疾患の知識」からの出題数が多くなります。
つまり、臨床問題の勉強に充てる時間が1番必要だということですね◎
医学教育モデル コア・カリキュラムについて詳しくはこちら
https://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2017/06/28/1383961_01.pdf
まず、ブロック1~4の240問は単純5肢択一形式となっています。5つの選択肢から一つの答えを選ぶ形となっています。解き終わった問題は後から変更することが可能です。
ブロック5の40問、多選択肢型形式は6つ以上の選択肢から一つの答えを選びます。こちらも、単純5肢択一形式と同じく解き終わった問題は後から変更できます。
ブロック6の、順次解答型4連問は、一つの症例について4連続で問題が出題されます。全問の正答に基づく問題文が出題されるため、前の問題に戻って解答を変更することができません。
320問のうち240問が「プール問題」(前年度までの過去問のうち,正答率などにより良問と判定された問題)からの出題であり、これらが採点対象となります。
残りの80問は「新作問題」(次年度以降のプール問題候補)であり,これらは採点対象にはなりません.
どの問題がプール問題なのかは明示されませんが,悪問・奇問は原則プール問題とならないので,
良問をきちんと解ければよい,と考えましょう!
先ほど、「プール問題を落ち着いて解くことが大事」であると何度もお話しした通り、
「全然手応えが無かった…!」と思っていても、自分の体感より1割程度点数が上がると言われています。
解けなかった問題は新作問題や悪問・奇問であることが多く、採点対象外となっている場合があるためです。
ですので、試験当日は焦ることなく、一問一問諦めることなく解いていきましょう!
CBTの勉強法,勉強の流れは、以下のとおりです
①インプット
すぐに問題に手をつけ始めるのも一つの方法ではありますが、まずは知識をインプット!
その診療科や、疾患について流れを掴むことが何よりも大切です。
CBT対策の講座を受講したり、今までの学校での学習を自分なりにノートにまとめたりしましょう!
②アウトプット
問題演習を実施しながら、自分の知識を確認していく作業です。
間違えた問題や、よく分からなかった選択肢については、「ノートやテキストに戻って確認」し、知識を整理することが何よりも重要になってきます。
⚠️この際に、間違えた問題についてしっかりと『なぜ間違えたのか』『どんな知識が自分に足りていなかったか』『周辺知識で重要なものはあるか』などを意識しながら解き進めることが何よりも大切です。
⚠️先ほど、出題範囲をお伝えした通り、CBT試験は、臨床医学の得点の占める割合がかなり大きいです。まずは臨床医額の問題を解いて行くことから始めましょう!
注意事項に気をつけながら、①②を繰り返すことで、知識がどんどん定着していくこと間違いなしです!
さらにちょっとしたコツや、時間がない方に向けた勉強法としては👇
⚫︎パソコンを使って過去問やプール問題を解き、テストに慣れる
⚫︎模試を積極的に受ける
⚫︎時間がない人は、臨床医学の勉強から進める
⚫︎他の分野(基礎医学、公衆衛生)からも出題されるので、全体を意識して学習す
といったことも意識してみてください ♪
これらの方法やCBTの対策法、チェックリストについては、コチラの記事で詳しく説明しています!👇
CBT9ヶ月前:
【映像授業】QBで問題演習を行う前に映像授業を見て、ノートへインプットの作業(1科目/1週間程度)
【QB】「Vol.2臨床医学」からテキトーに1周目スタート
半年前:
【映像授業】一部マイナー,小産老,救急,麻酔,公衆衛生は後回し。それ以外ノートへのインプットが終わる。(内科外科,メジャー科)
【QB】「Vol.2臨床医学」の続き,テスト科目にあるもの、苦手な科目はQB2周目を行なっていく👀
隙間を見つけて「Vol.1基礎医学」をスタートさせる。
4か月前:
【映像授業】残っているものはどんどん消化!!
【QB】「Vol.2臨床医学」2周目続き。「Vol.3医学総論・公衆衛生」1周目スタート。「Vol.1基礎医学」の1周目も終わらせたいな。
3ヶ月前:
【QB】vol.2、vol.1つづき。学校の試験科目と被っているvol.3の2周目もやったり
(vol.1〜3 の 2周目終わり次第すぐに、3周目スタート)
2か月前:
【QB】vol.1~3の2,3周目をつづけつつvol.4スタート。猛スピードで終わっていない所を潰していく
【模試1回目】を受けてみる
1ヶ月前:
ひたすら繰り返して△と×を減らしていく、模試を受けて自分の知識を客観的に見つめ直す
【模試2回目(1ヶ月前)】
【模試3回目(2週間前)】
こちらはあくまで一例ですが、CBT対策でおおよその人が利用するであろうQBのスケジュールをご紹介してみました。
ぜひ、参考にしてみてください🎶
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CBTの勉強スケジュールの立案や、勉強ペースの相談など、医師の先生方から直接指導いただけるのが医学生道場の強みです💪
相談することで、きっと自分だけでは行き詰まってしまっていた道が開けて来るはずです✨
CBTの日程については、各大学によってまちまちですが、先ほどもお話しした通り「臨床実習開始直前である4年生の8~2月」が多いようです。
しかし、昨今の医学部では臨床実習の期間を増やそうと、カリキュラムの変更がかなり激しいため、大学によっては『3〜5ヶ月ほど試験日程を早める』というところもあるようです。
皆さんにとっては「やめてくれ!」「ただでさえキツキツスケジュールなのに信じられない!」といった変更かと思いますが、焦らず情報収集 & CBT対策,勉強を進めていきましょう💪
「 QB は何周もすりゃいいってもんじゃない。 一問一問なぜこれが正解なのか、他の選択肢は何の疾患のキーワードだったか、なぜバツなのかを考えるのがすごい大事だと思う!」
「昼夜逆転してるような奴は落ちる!!登校がなくても朝ちゃんと起きて勉強して、夜も人間らしい時間に寝る!オールは絶対にしないで!このスケジューリングをすると毎日淡々と勉強をこなしていける」
「『模試の結果に振り回されない!』 悪かったときに反省して勉強に生かすのは大事だけど、本番は模試の結果よりリアルに10%得点率上がる。メンタルやられたらそこで試合終了だから、模試の結果悪くても周りが「8割取れた~」とか自慢してても気にしちゃダメよ🙅メンタルに自信がないなら模試は本番直前じゃなくてちょっと早めに受けよう、とかって工夫するのも大事」
「QBに飽きたら、M3の問トレとかMECやるのもあり◎だけどQB以外やってる人少ないし、それよりQBの多選択肢やったりする方が有効だと個人的には思う」
「CBTは普通にちゃんと勉強すれば受かる(はず)!怖がりすぎず、動画見て → QB解いて → ノート頭に入れ直して → QB解いてを真面目にコツコツ繰り返して下さい!それしかないです!」
「試験時間長すぎるし、ずっとパソコンと睨めっこなので目が終わります。体力勝負なので、自分の体調管理はしっかり行なってください!本当に!
この記事の中では、CBTについての基本情報、CBT対策について、大切にしてほしい心構えなどを紹介してきました。
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