こんにちは!医学生道場です🙋🏻
厳しい寒さも続いていますが、お元気でしょうか?
最近は、感染症が拡大していますので、お気をつけてお過ごしください。
さて、今回は医学部の1・2年生の方に向けて、勉強で学ぶべき事をお話ししていこうと思います。
前提として医学部の進級試験は、たった1科目落としただけでも留年になってしまうためかなり大変です。
さらに、その1科目1科目が、とても大変なものが多く、教科書が辞書のように見える事がありますよね
そんな大変な医学部の勉強ですが、学ぶべき事をしっかりと把握することで、効率的に学習に取り組むことができます。
ぜひ参考にしてみてください🌟
医学部の1・2年生では「基礎医学」を学びます。
基礎医学とは何か一度確認していきましょう👉🏻👉🏻
「基礎医学」とは、人体の正常構造や機能を学ぶ学問です。
高学年になって人間の病気について学ぶ前に、まずは「病気ではない人の身体について学ぶ」とイメージすると分かりやすいかと思います。
図にしてみると・・・
もう少し詳しく説明すると、基礎医学の一つの「解剖学」という学問は、人の身体をバラバラにするとどうなっているか、という視点から、人の身体について学びます。
他にも、イメージが湧きにくい基礎医学の一つ「生化学」という学問では、人の身体(生体)の中の化学という観点から、人の身体について勉強します。
つまり基礎医学とは、色々な観点から、人の身体について見てみようということなのです。
まとめると、基礎医学は、症状や病気・疾患について勉強する臨床医学を学ぶ、ベースとなる「基礎の」科目という意味になります。
しかし、「基礎医学」という言葉を、「基礎的な簡単な医学」と勘違いしてしまっている方をよく見かけます。
ですが、基礎だからと、全く馬鹿にはできません。
すべての科目が初めて挑戦する科目であり、必修科目であり、医学と言う専門分野であります。
そして、それぞれ全て恐ろしく膨大な分量です。💦
さて、このような膨大な分量の基礎医学にどのように向き合っていけばいいのかを解説していきたいと思います!
3年生以降になってから、すぐに忘れてしまうことの無いような勉強の仕方をする必要があります。
一体どのような勉強法なのでしょうか??
正解は・・・
「本質」を理解していく勉強法です。
「本質」とは、木で例えると「幹」の部分を意味します。
「本質」を理解することが出来れば、様々な知識が「枝」のように広がっていくイメージです。
図にしてみると・・・
どんなに記憶力に自信がある人でも、医学部という大量の試験とボリュームがある世界の中では、「力づくで枝を沢山覚えていくぞ!」というのは少々危険です。
また、忘れる度に覚えなおさなければなりません。
そのため「記憶」だけではなく、やはり本質の「理解」が重要なのです。
ただ「本質」を「理解」すると言われてもイメージが付きにくいと思います。
では、ここからはその例をお話ししますので、想像して読み進めてください。
例えば、流体力学の勉強をしているとします。その時に、ただ漫然と「うわ、この公式なんなんだよ。覚えられるかよ」というのが普通の反応だと思います。
しかし、そうではなく、「どうしてこの公式を、わざわざ医学部で学ぶんだろう。もしかすると、人間の身体に関係のあることなのかもしれない。よし、ちょっと調べてみよう」と考えてみるということです。
一歩踏み込んで「本質の理解」を目指すのです。
そして、インターネットで調べてみたり、先生に聞いてみたりします。そうすると、血圧や血液の流れが関係していることを知り、その流れが悪くなったりすると血栓が出来たり、血管が傷ついたりして、病気につながることが分かります。
「なるほど、だから医学部で流体力学を勉強するのか!」と納得できれば、将来的にも応用できる、価値のある勉強の仕方となります。
少しでもイメージがついたでしょうか??
このように、「自分でどんどん理解してやるぞ!」という癖をつけていくと、まるで「木の幹を育てる」ような本質を学ぶ勉強法となり、3年生以降になっても、そして医師になっても活かすことができると思います。
図にすると・・・
この技術が身につけば、どんな場合でもプラスに働くので、是非意識してみましょう!✨
しかし、基礎医学だけを勉強していても、「どうしてこれが問題になっているのか分からない」という壁に遭遇してしまうことも沢山あると思います。
それらを逐一説明してくれている参考書は無いので、仕方がないと言えばそうかもしれません。
そこで、お勧めの方法があります。それは「基礎医学」の全体像を掴むのに、「臨床医学に挑戦してみる」ということです。
そもそも医学という学問は、綺麗に基礎医学と臨床医学が分かれているものではなく、スパイラルのようになっているからです。
このように、医学という学問は、行ったり来たりして学ばなければならないものなので、基礎医学だけを勉強していても、答えが出てこないのです。
そこで・・・
臨床医学を活用してみましょう!
具体的には、先程の流体力学の例を使うと、「流体力学 病気」と調べて見ます。そうすると、動脈瘤や血栓症という言葉が、検索結果として出てきます。
それらの疾患がどういうものかをさらに調べていくと、「なるほど、この病気の理解のために、流体力学が必要だったんだな」と納得できます。納得したことが本質です。
基礎医学を勉強している身分だから、臨床医学を勉強してはいけない、なんて法律はありません。
是非、積極的に「本質」を追い求める勉強をしてみてください!
しかし、実際にやってみるとかなり難しいものです。
そこでおすすめは・・・
「臨床の先生に直接教えてもらう」ということです。
周りに臨床医がいれば、ぜひその先生に積極的に質問してみましょう。
ここまで読んだ方の中には、「なんて面倒な学問なんだ…」と思ってしまった方もいるかもしれません。ですが、これが医学という科目の特性であり、奥深さであり、面白さでもあるのです。
最後まで、読んでいただきありがとうございます!🙇🏻
今回「本質」を理解する勉強法が鍵となると紹介してきました。
医学生道場では、「本質」を理解する授業を展開しています。