【著者紹介】
田邊まき 医学部在学
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医学部の試験や実習の情報を実体験を交えてご紹介します!皆さんと医学生あるあるの悩みを共有しながら一緒に解決できたらいいなと思っています。親近感のあるブログになっているかと思いますのでお気軽にご覧下さい♪
目次
こんにちは、医学生道場です。
医学部に進学すると、座学の学びだけでなく実際の現場を見る機会として「病院見学」はとても大切な経験となります。特に5年生・6年生の時期になると、将来の初期研修先を考える上でも病院見学は避けては通れない道です。
今回は、実際に病院見学を経験した医学部5年生の佐々木 雪希さん(仮名)に、見学の準備や当日の様子、アピールの仕方など、リアルな話をインタビュー形式でお届けします。これから病院見学を考えている方の参考になるよう、具体的な質問に一つずつ答えていただきました。
医学部マッチングについては以下のブログをご参照ください♪
【インタビュー】医学部5年生佐々木 雪希さんに聞く、病院見学の準備と本番
佐々木さん:
研修病院はたくさんありすぎてどこから見学に行けばいいか分かりませんよね💦見学自体は極論、いくら行っても問題ありません。まずは聞いたことある病院、家の近くにある病院など何でも構わないのでとりあえず気になった病院に行ってみることをお勧めします。行ってみて研修病院の希望条件が変わることもよくあるので、直接病院に行ってみることが大切です。
私がまだ研修病院の希望条件がはっきりしていないころどのように選んでいたかご紹介します。
・人気病院
・ハイパー、ハイポでそれぞれ有名な病院
・働きたい地域で知っている病院
・レジナビフェアで興味を持った病院
Q:それぞれのポイントを教えてください。
<人気病院>
人気病院は、やはり行ってみるとその理由がわかります。実際私が見学に行った病院は、「ある程度やる気のある研修医が多い・適度な残業や当直・給料が良い・立地が良い」というように、多くの学生にとって魅力的な条件がそろっていました。人気病院の条件を基準に、自分はどんな条件の病院で働きたいのか考えるようになりました。
< ハイパー、ハイポでそれぞれ有名な病院 >
極端にハイパー・ハイポな病院を両方見学することで、ハイパーはどれだけ忙しいか、ハイポはどれだけ時間に余裕を持てるのか知ることができます。両極端な病院を知った上で自分はどれほどの忙しさのところで働きたいか考える基準になります。
< 働きたい地域で知っている病院 、 レジナビフェアで興味を持った病院 >
これらはただ、興味を持った病院という意味です。まだ具体的に希望条件がないときはとりあえず興味のある病院に見学してみてください。
佐々木さん:
見学の申し込み方法は病院によってそれぞれですが、メール、申し込みフォーム、レジナビサイトなどの方法があります。詳しくは各病院のHPを確認してみてください。
私が見学を申し込んだのは、見学希望日の「3〜4週間前」でした。これはなるべく早く連絡を取った方が良いと先輩から聞いていたので、そのアドバイスに従いました。
病院によっては、見学希望日の1ヶ月以上前に申し込むように指定しているところもあります。中には、特定のフォームからの申し込みや、学生担当の部署宛てにメールを送るように求められているケースもありました。
特に夏休み期間は希望者が多く、日程調整が難しくなるので、「少し早すぎるかな?」と思うくらいでちょうど良いと思います。
メールの注意点ですが、社会人として相手に失礼のない内容・対応である必要があります。メールを送る流れとしては以下の通りです。
「見学申し込みメール」見学希望日より十分早い日程に※返信は迅速に、送る時間は9時~17時
↓ 病院見学終了
「お礼メール」見学当日か翌日までに送る。 ※返信は迅速に、送る時間は9時~17時
私は見学申し込みやお礼の際の文章を何を書けばいいか分からなかったので、ネットでテンプレートを調べて自分なりにそれをアレンジをして使いました。
佐々木さん:
病院見学って、ただ見て終わるだけだともったいないんですよね。私は事前に「聞きたいことリスト」をノートにまとめておきました。
主に次のような内容です:
・研修医の1日のスケジュールは?ハイパーorハイポ?残業はどれくらいか。
・当直の頻度と、当直中の忙しさはどうか。
・指導医との距離感や教育体制について。
・どのような人が研修医に多いのか、採用してもらいやすいのか。
・プラス面とマイナス面
・研修医同士の雰囲気や働きやすさ
・お給料はどれくらいか。
・寮はあるのか。
・マッチング対策は何をしたか。
・志望理由は?
・他にどの病院を併願したか。
質問するタイミングがないこともあるので、絶対に聞きたいことは3つくらいに絞って、あとは余裕があれば聞くくらいのスタンスが良いと思います。
特にお給料のことなど、きわどい質問は指導医ではなく、研修医にすると良いと思います。病院によっては研修医の採点が採用に関わるところもありますが、基本的には関わらないところが多いです。自分に合った職場を選ぶためにも、躊躇せず聞きたいことはしっかり聞くべきだと、実際に見学に行ってみて感じました。
佐々木さん:
服装はリクルートスーツを着用しました。スーツは入学式の時に着用したものです。
靴は黒のパンプス、鞄はA4の書類が入るシンプルなトートバッグです。
スニーカーは病棟で白衣に着替える際に履き替えましたが、着替える前までは革靴が無難でしょう。病院によってはカジュアルすぎると受け取られてしまう可能性もあります。特に初対面で印象が決まる場面なので、フォーマル寄りが無難だと思います。
「動きやすさ」と「きちんと感」のバランスを取るのが大切ですね。髪型や爪、名札の位置など、小さなところにも気を配りました。
佐々木さん:
持ち物は必要最低限にしつつ、忘れ物がないようにリストアップしました。以下のようなものを用意しました。
・名札
・白衣(病院から貸与される場合もあります)
・スニーカー(病棟用)
・聴診器(使用しない場合も持っていく)
・メモ帳とペン(すぐ取り出せるよう胸ポケットに)
・マスク
見学中はメモを取ることが多いので、ペンは2〜3本あると安心です。病院によっては紙カルテやシステム操作を見せてくれることもあるので、記録用ノートは常に取り出せる状態にしておきました。
佐々木さん:
今回の病院見学は「2回目」で、時期は「5年生の5月中旬」でした。初めて行ったのは春休みで、大学の近くの中規模病院でした。
2回目は自分が将来志望している診療科のある病院を選びました。
病院見学に行く時期としては早い人は春休みから行き始め、夏が最も見学者が多くて、逆に冬場は少ない印象です。夏の見学は、その後のマッチングや病院説明会に繋がることもあるので、積極的に行動しておくのがオススメです。
志望順位の高い病院は2回目の見学を行くことを勧めます。2回目の見学時期は「6年生の春、夏」です。
佐々木さん:
見学では「自分から動く姿勢」を意識しました。とはいえ、出しゃばるのではなく、あくまで「空気を読みながら」というのが難しいところです。
私が心がけたことは:
病院側は、こちらの“志望度”を見ていることが多いので、なんとなく来たという印象を与えないよう、事前に下調べをしておくのがポイントです。
佐々木さん:
集合場所には「10分前」、病院の正門には「15分前」には到着するようにしていました。想像以上に広い病院もあり、受付に時間がかかることもあります。
また、エレベーターが混んでいたり、案内が分かりづらい場合もあるので、少し早めに行動して損はないです。緊張しているときこそ、時間に余裕があると落ち着いて行動できます。
佐々木さん:
病院見学は、将来のキャリアを考える上でもとても貴重な経験です。ただ見学するだけではなく、実際に現場の空気に触れたり、働いている先生方と話をすることで、「この病院で働きたい」と思えるかどうか、自分の直感も大切にできると思います。
準備をしっかりして臨めば、自然と学びの多い見学になりますし、自信にもつながります。ぜひ、積極的に見学に行って、たくさんの「現場」を見てみてください!
Aさんの体験談から分かるように、病院見学には事前の情報収集と準備が不可欠です。「何を持って行くか」「どんな服装にするか」「どんなことを聞くか」まで考えておくことで、実際の見学で得られるものが格段に増えます。
興味がある診療科の病院見学は、将来の選択にも大きく関わる貴重な経験です。ぜひ、今回のインタビューを参考にして、自分なりの「見学のスタイル」を作っていってくださいね!
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