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🖊著者紹介
竹田美穂 (都内私立医学部医学科4年生)
3浪を経て医学部入学、1年次に留年を経験。2年次に心電図検定3級合格。3年次には大学祭実行委員長や所属部活の主将としての経験もあり、医学の勉強と課外活動を両立。
留年・浪人経験者だからこそわかる、医学の勉強のつまずきポイントを紹介。単なる暗記に頼らない、理解を深める勉強法を模索し発信中。「やる気が出ないときでも勉強を進めるコツ」を実体験からアドバイス。医学部生活を充実させるためのヒントや、課外活動との両立術も共有しています!
留年のこわさ、勉強の挫折、精神的なリカバリーの方法などを身をもって経験しています。実体験に基づき、「医学の勉強がしんどい…」と思っている人に寄り添った、役立つ情報を発信していきます!
【過去に著したブログ】
【失敗談】孤独な医学生のデメリットとリスク【私が留年した理由】【医学生道場】
【失敗談】「一人で判断してしまう」医学生がやりがちな勉強法【私が留年した理由】【医学生道場】
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🖊今回の概要
・スケジュールの逆算でやるべきことが明確に!
・国試対策のスタートは「医学部CBT直後」から!
・忙しい5年生で差をつける勉強スタイルとは?
こんにちは!医学生道場の竹田美穂です🌸
医学部4年生のみなさんは、医学部CBTやOSCEで忙しい日々を送っていると思います。
そんな中で、こんな不安を感じたことはありませんか?
これらは、多くの医学生が「もっと早く知っておけばよかった」と後悔しているポイントです。
そこで今回は、6年2月の国家試験合格というゴールから逆算して、
医学部4年生が今やるべきことをお伝えします!
ぜひ最後までご覧ください!
医学部4年生の皆さんが目指す最終ゴールは、6年生の2月に実施される「医師国家試験」に合格することです。
では、そのために何が必要でしょうか?
ポイントはこの2つ。
実際、医師国試では、必修問題は80%以上、臨床問題は昨年度は76.7%以上の正答率が求められました。
このレベルに到達するためには、
「QB(クエスチョン・バンク)国試版」を最低2〜3周、特に1周目問題は5周が目標です。
つまり、2年後に迎える試験に合格するために大切なのは、
いつまでに何を終えるかを、しっかり逆算して計画を立てておくことが重要なのです。
では、次に、6年生の具体的なスケジュールを見ていきましょう。
模試&卒試ラッシュで大忙し
6年末、2月頭に医師国試が行われます。
医師国試受験前までに、自分の実力を測ったり、立ち位置を把握する必要があり
夏ごろに、TECOMやMECなどの全国模試を受験することになります。
しかし、この時点で合格点が取れていないと、本気で焦ることになり、メンタルに影響を及ぼします。
さらに、卒業試験も夏〜冬に実施される大学が多く、
ここでつまずいてしまうと、最悪「留年」の可能性も。
▶ このタイミングまでに、QB全分野を2周以上終わらせておくことが理想です!
また、留学や病院見学、マッチング試験などもあり、6年生ではなかなかQB演習だけに注力するわけにはいきません。
それでは、5年生時点でどの程度演習を積む必要があるのでしょうか。
目標:5年3月末までにQB1周目問題を3周!
卒試も国試も両立させるためには、6年生の早期の段階から、ある程度の実力が伴っていなければなりません。
つまり、5年生の春までにどれだけ演習を積めたかが、勝敗を分ける大きな分岐点になります。
しかし、「5年生になったら本気出すつもりです!」では、間に合いません。
5年生は臨床実習で毎日フル稼働です。
朝から夕方まで実習、帰ったらヘトヘト。勉強に使える時間は限られています。
そのために必要なのが、「実習と学習のリンク」です。
・実習で出たトピックを、帰宅後にQBで復習
・スキマ時間を活かして、毎日少しずつでも進める
・科ごとの「QB」、「QA」で効率よくインプット
1周目問題は全部で約2500問あります。
5年生の内に医師国試の正答率を少しでも高めていくためには、臨床実習と学習を同時に進めていく要領の良さが求められます。
さらに、5年生では病院見学やマッチング準備もスタートします。
面接や志望理由書の作成、情報収集。
自由に勉強できる時間はどんどん減っていきます。
だからこそ、「4年生の今」が勝負!
5年になってからでは、時間も気力も足りません。
医学部CBTで身につけた知識は、
国試でもそのまま使える重要な内容ばかり。
そして、理解が深まっている今こそ、吸収効率が最も高いゴールデンタイムなんです。
今このタイミングからQBを進め始めているかどうかで、
6年生の余裕に圧倒的な差が生まれます。
4年生おわりの「春休み」が、実は一番大事な演習期間です。
たとえば、内科、小児科、産婦人科、精神科、公衆衛生など。
「チラ見」「読み流し」では通用しません。
1問ずつ、着実に理解を積み上げましょう。
医学部CBT直後に、国試用のQBにスムーズに移行すること
1日3問でも5問でも、とにかく毎日続けること
この「スタートダッシュ」ができるかどうかで、
6年生のあなたの「余裕」と「合格力」に、大きな差がつきます。
時期 | やるべきこと | 目的 |
---|---|---|
6年2月 | 国家試験合格 | 最終ゴール! |
6年夏〜秋 | 卒試・模試で合格ライン突破。QB全分野2、3周目、1周目問題5周目。 | 本番レベル到達が必要 |
6年春 | QB全分野1周完了 | 演習2周目・3周目へ |
5年3月末 | QB1周目×3周完了 | 実習との両立+定着 |
5年通年 | 1周目問題×1完了。実習+QA/QB活用 | 実臨床にリンクして学ぶ |
4年末〜 | 医学部CBT後にQB国試版開始 | 勢いを活かして前進! |
つまり、時系列順に並べるとこうなります。
「5年生からやろう」では遅いです。
医学が発展するたびに、医師国試に求められる内容は増えていきます。
つまり始めるのが早ければ早いほど、周りと差をつけることもできます。
今この一歩が、6年生のあなたを助ける“伏線”になります。
医学生道場では、医学部CBT後の勉強計画やQBの進め方を
あなたの状況に合わせて、マンツーマンでサポートしています!
「学習が続かない。挫折しそう…」
「自分に合ったペースで進めたい。」
そんな悩みがある方は、ぜひ公式LINEや無料体験授業をご活用ください!
あなたに合った方法を、一緒に見つけましょう!
医学部の後半戦は、まさに「情報戦」と「時間との戦い」です。
そして、正しい戦略を知っているかどうかで、周りと大きな差がつきます。
だからこそ、4年生の今が大切な分岐点。
この時期にしっかりと、未来の自分に「勉強の貯金」をしてあげましょう。
医学生道場は、あなたの挑戦を全力で応援しています!
A. 全く早くありません!
CBT後は、医学の基礎知識が頭にしっかり残っているゴールデンタイムです。
このタイミングでQB国試版に取り組み始めることで、知識の“積み上げ”がスムーズに進みます。
「少し休んでから…」と1ヶ月でも放置してしまうと、せっかくの記憶が薄れてしまい、もう一度やり直しになりかねません。
まずは1日3問からでもOKです。
無理のないペースで、習慣化すること、それが合格への第一歩です。
A. 「リンク学習」と「スキマ時間」がカギです!
5年生は実習が忙しく、まとまった勉強時間が取りづらくなります。
その中で国試対策を進めるために、国試を突破していく先輩は以下のように工夫をしています。
大事なのは、“完璧にやろう”とせず、着実に前に進むこと。
たとえ1日10分でも、積み重ねれば大きな力になります!
A. 目安は4年生終了までに「1周目問題を1周」、5年生終了までに「1周目問題を2〜3周」、6年生春に全分野1周、夏~秋で全分野2~3周。
QBの1周目問題(約2500問)は一回目が一番抵抗感があり、進めるのが大変です。少しずつでも早期から進めていくことが大事。
国試受験前までには1周目問題を5周解いている状態にしておきたいところです。
これが国試合格ラインを安定して超えるためのベースになります。
2周目以降は問題の丸暗記を防ぐため、
✅ 解説を読み込む
✅ 自分のミスを分析する
✅ 間違えた問題は繰り返す
このような復習サイクルをまわしていけば、自信もつくはずです!