著者:おぎの(関西の心理学部在学)
医学部について学ぶうちに解剖学などの暗記の大変さやスケジュール管理の難しさを知ることができました。それをもとにOSCEなどの医学生に役立つブログやアルバイト事情、冬の勉強法などの大学生に役立つブログを書いています!
💡このブログで分かること💡
1.医学部での留年が心に与える影響と、その背景にある孤独や自己否定の感情
2.医学部特有のプレッシャーや精神的な負担の具体例
3.鬱のような状態で少しでも楽になるための具体的な対処法(休むことの大切さ、感情の伝え方、選択肢の捉え方)
目次
誰にも頼れない。
涙も見せられない。
「強い自分」でいないと、医学部では生きていけない気がして、
でもその強さが、自分の首を静かに締めてくる。
いつからだろう。
がんばることが、「普通」になって、
誰かに「がんばったね」って言ってもらいたいって思う自分が、どこかダサくて、甘くて、嫌になって。
頭の片隅では、
「もう全部終わらせたい」って声が何度もよぎる。
入院したら楽かな、骨折したら逃げられるかな、
線路を見つめながら、「でも人に迷惑かかるからな」って、また自分を責める。
そのまま消えたいって、
思ってしまったことすら、ダメなことに感じて、
もう、全部やり直したい。
でも、ここまで読んでくれてるあなた。
それだけで、十分です。
今あなたが息をして、ここに存在してることが、すでにすごい。
医学部は、“普通”が壊れる場所です。
成績も、生活も、精神も、“がんばってるのに報われない”ことが日常にある。
でも、本当の強さは、
「今日、生きのびた」ってことだけで、ちゃんとあります。
医学部は、外から見ると輝いて見える世界です。
でも実際には、膨大な勉強量・実習・試験・人間関係の重圧で、心がすり減っていく場所でもあります。
留年が決まった瞬間、時間と自信を同時に失った気がする。
後輩が自分を追い抜いていく現実。
優しく接してくれる人もいるけれど、その視線がかえって胸を刺す。
〈自己肯定感〉
→ 「自分はちゃんとやれている」という感覚が、一気に崩れ去ります。テストの結果や出席日数のように目に見える数字だけでなく、自分の存在そのものが評価されているような錯覚に陥ります。
〈周囲との距離感〉
→ 気づけば、同期と目を合わせることすらためらうようになります。後輩と話すときは「先輩」という立場を保とうとするけれど、その裏では自分が置いていかれた事実がじわじわと胸を締めつけます。
〈「自分は大丈夫」という安心感〉
→ かつては根拠もなく持っていた自信。留年が決まった瞬間、それは音もなく消えます。「次は大丈夫」という気持ちも持てず、未来が真っ白に感じられる。
数字で見れば、確かに「たった1年の遅れ」です。
けれど、その1年は心の中で何倍にも膨らみ、肩に乗ったまま離れません。
周囲は「大丈夫だよ」と励ましてくれるけれど、その言葉が自分には届かず、むしろ胸の奥で鈍い痛みに変わっていきます。
〈誰にも頼れない〉
→ 「頑張っている人ほど頼っていい」とは分かっていても、口を開けば情けない自分があらわになる気がして、結局ひとりで抱え込む。
〈涙も見せられない〉
→ 泣いてしまえば「弱い」と思われる気がして、表情を固める。それでも夜、一人きりになると、視界がにじんでいることに気づく。
〈「がんばったね」と言われたいのに、それを望む自分が嫌になる〉
→ 本当は誰かに認めてもらいたいのに、それを願う自分を「甘えている」と責めてしまう。
〈休む理由がほしくて、骨折や入院を願ってしまう〉
→ 勉強や実習から堂々と離れられる「免罪符」が欲しくなる。怪我すらうらやましいと感じる自分が嫌になる。
〈「もうやめようかな」と思う自分を責める〉
→ 線路を見つめて立ち止まる瞬間があっても、「そんなことをしたら迷惑がかかる」と踏みとどまる。それでも一瞬でも考えてしまった自分を許せない。
こうした思考は、特別なものではありません。
真面目に頑張ってきた人ほど、自分を追い詰めやすいのです。
医学部での生活は、常にプレッシャーとの戦いです。
〈膨大な暗記量〉
解剖学、薬理学、生理学、病理学…。教科書を閉じても、次の瞬間にはまた新しい知識を詰め込まなければいけない。
〈終わらない実習とレポート〉
朝から晩まで病院や実習室。帰宅後もレポート作成に追われ、休む時間がない。
〈国家試験への不安〉
何年も先の試験なのに、「落ちたら終わり」という恐怖が常に頭の片隅にある。
〈休めない空気〉
体調を崩しても、「みんな頑張ってるんだから」と無理をするのが当たり前。
こうした積み重ねは、少しずつ心をすり減らしていきます。
誇りだったはずの「医学部」という肩書きが、いつの間にか重くのしかかる鎖に変わってしまうこともあるのです。
医学部で留年や鬱のような状態を経験すると、「休む」「助けを求める」という当たり前のことすら難しくなります。
でも、少しずつ心を守るために、私が試して効果を感じた方法があります。
勉強も課題も、家事も全部後回し。
最初は罪悪感で落ち着かないかもしれませんが、「休む練習」を重ねることで、心と体の回復が早くなります。
医学部は“常に動き続ける”環境だからこそ、意識的に立ち止まる日が必要です。
「留年した」「授業に出られない」など、感情を抜いて短く話すだけでも、孤立感はやわらぎます。
全部を説明しなくてもいいし、共感されなくてもOK。
“誰かに知ってもらえている”という事実だけで、少し呼吸がしやすくなります。
留年や休学を「失敗」と決めつけない。
「これも一つの道」と考えると、未来の選択肢が一気に広がります。
医師になる道は一本ではありませんし、時間がかかることは欠点ではありません。
こうした方法は、心を一気に軽くする“魔法”ではありません。
でも、毎日の中に少しずつ取り入れることで、「もうダメだ」という気持ちに飲み込まれる時間が短くなっていきます。
ここまで生きてきただけで、もう十分頑張っています。
授業に出られない日があっても、勉強が手につかない日があっても、それは「怠け」ではありません。
それは心が限界に近いというサインです。
まずは、自分に「がんばったね」と言ってあげてください。
今日だけは何も進まなくてもいい。
呼吸をして、生きているだけで、十分価値があるのです。
以下のブログでは医学生の不安を払しょくするための方法をご紹介しているのでぜひご覧ください
最後に医学生道場の紹介をさせていただきます。もし一人でしんどいという方は塾の力を借りることも考えてみてください。
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Q1. 医学部で留年するとどんな心の変化が起こりますか?
A1. 自己肯定感が大きく揺らぎ、周囲との距離を感じたり、「自分は大丈夫」という安心感を失うことが多いです。孤独や不安から鬱のような状態になることもあります。
Q2. 留年や鬱の状態でどうやって心を守ればいいですか?
A2. 「今日は何もしない」と決めて休む日を作る、感情を抜いて事実だけを誰かに伝える、留年や休学を「失敗」ではなく「道の一つ」と考えるなどの方法があります。
Q3. コラム法とは何ですか?
A3. 自分のネガティブな思考(認知の歪み)を表に書き出し、客観的な証拠や別の見方を加えて思考を整理し、心の負担を軽くする心理学的手法です。
Q4. 医学生道場ではどんなサポートが受けられますか?
A4. 医学生専門の完全個別指導で、精神面の相談や不安のケアにも力を入れており、全国8校舎でサポートを提供しています。LINEやSNSでも気軽に相談可能です。