著者:おぎの(関西の心理学部在学)
医学部について学ぶうちに解剖学などの暗記の大変さやスケジュール管理の難しさを知ることができました。それをもとにOSCEなどの医学生に役立つブログやアルバイト事情、冬の勉強法などの大学生に役立つブログを書いています!

💡このブログで分かること💡
① 医学生が春休みにやりがちな失敗パターン
② 遊びと勉強の“黄金比率”と学年別の最適バランス
③ 春休みにやっておくと4月がラクになる勉強と遊び
目次

テストが終わって迎える春休み。
医学部生にとっては年間で最も長く、そしてもっとも自由な時間が手に入る期間です。
しかし、この春休みをどう過ごすかで、4月以降の成績・生活リズム・メンタルが大きく変わることは意外と知られていません。
実際に、学年が上がるほどよく聞く声が次のようなものです。
医学部の春休みは“長いようで短い”。
そして、自由すぎるからこそ、過ごし方の質が問われます。
この記事では、
医学生が春休みを「無駄にしない」ために必要な
を解説します。

長期休暇がうまくいかない医学生には、ある程度共通するパターンがあります。
ここで「当てはまる…」と思ったあなたは、この記事が間違いなく役立ちます。
① 解放感でゲーム・YouTubeを無限にやる
テストが終わった瞬間、スマホを開いて気づけば1日終了。
医学部は忙しいぶん、この“反動”が強く出やすいです。
休むこと自体は大事ですが、
“気づいたら時間が溶けてる” という状態は後悔しやすい典型パターンです。
② 勉強しようと思ってテキストを開くが、続かない
やる気はあるのに、数分で集中が切れてしまう…。
これは多くの場合、
「目標があいまいすぎる」 ことが原因です。
医学部の勉強は範囲が広いため、
ざっくり「復習する」だと脳が動きません。
③ 3月後半に焦って勉強量を増やし、逆に疲れる
春休み前半をのんびり過ごす → 3月後半に焦る → 急に8時間勉強。
しかし続かず、数日で疲れ果ててしまう。
短期の追い込みより、
少量を淡々と続ける方が圧倒的に効果的 なため、
これは春休みの大失敗パターンです。
④ 遊びの予定だけ先に入れて、勉強時間がゼロ
旅行・飲み会・推し活…春休みは楽しい予定が集中しがち。
でも遊びだけで予定が埋まると、
勉強の“入る余地”がなくなります。
遊びを悪者にする必要はないけれど、
バランスが完全に崩れると4月以降がしんどい のが医学部。
⑤ 計画だけ立てて満足する
きれいな予定表を作り、「よし、完璧」と満足するものの、
実際はほとんど手をつけないパターン。
これは「計画を立てた時点で満足してしまう」という心理的効果。
完璧な計画ほど動き出しにくくなるため、
春休みは“ざっくり計画”の方が逆に成功率が高い です。

長期休暇を充実させる医学生は、休暇を次の3つの軸で考えています。
① 遊び(リフレッシュ・回復)
医学部は勉強量が多く、気づかないうちに脳が疲労しています。
まずは回復の時間が絶対に必要。
これらは単なる“娯楽”ではなく、次の学期のエネルギー源です。
② 勉強(未来への投資)
医学生は勉強という行為がすべてを左右します。
春休みに少しでも苦手を触っておくと、4月の負担が激減します。
特におすすめは次のような勉強です。
春休みの勉強は“量”より質。
2〜4時間でも十分成果が出ます。
③ 生活の立て直し(習慣の最適化)
長期休暇は生活習慣を変える最大のチャンス。
特に、睡眠と運動は勉強効率に直結します。
春休みで一気に改善可能です。

✦ 黄金比率は「遊び6:勉強4」
(1日ではなく、休暇全体の比率)
なぜこの比率が最強なのか?
● 遊び6
回復・ストレス解消・睡眠・趣味
→ 心が満たされることで“罪悪感が消える”
● 勉強4
やるべきことに軽く手をつけておく
→ 後期からの負担が激減
この比率が最も“継続可能”であり、最も“満足度が高い”という結果が出ています。
学年によって勉強の重さが違います。
だから比率も変わります。
午前(遊び)
・10時に起床
・カフェでのんびり読書
・散歩・軽い運動
午後(勉強)
・14〜16時:集中して2時間だけ勉強
(苦手科目を触る)
夜(遊び)
・友人と外食
・映画鑑賞
・ゆっくりお風呂に入る
▷ 勉強は2〜3時間で十分。これだけで満足感が全然違う。
月:遊び多め
火:遊び+2h勉強
水:勉強デー(3〜4h)
木:遊び多め
金:軽めの勉強
土:ガッツリ遊ぶ
日:ゆる勉+休息
ポイントは、
遊びを先に予定に入れて、勉強を“隙間に入れる”こと。
このやり方が一番続きます。

春休み中に“これだけはやっておいて良かった”と多くの医学生が口をそろえるのが、この5つです。
どれも重すぎず、でも確実に新学期の負担を減らしてくれる“コスパの良い勉強”だけを選びました。
① 解剖・生理を一度“つなげて”復習する
解剖と生理は、春休みこそ「全体像」をつかむ絶好のタイミング。
この2つを“行ったり来たり”しながら復習すると、一気に知識が定着します。
特に
春に1回つなげておくだけで、4月以降の講義・実習で「理解スピードが倍になる」レベルの効果があります。
② 国試アプリの過去問を“軽く”触る(1〜3年でもOK)
これはガチでおすすめ。
重く考える必要はなく、スキマ時間にポチポチ触るだけで十分。
メリットは3つ:
特に1〜2年生は、まだ専門科目に慣れていない時期だから、国試の形で俯瞰すると勉強が楽になる。
“まだ早いかな?”と思っても全く問題なし。
③ 苦手科目を1つだけ潰す
医学生の春休みは意外と短い。
だから「3つの苦手科目を全部やる!」みたいなのは続きません。
春休み成功者の共通点はただ一つ:
「1つ」だけ確実に進める。
④ 新学期の科目を軽くチェックする(10分でも価値あり)
これは、地味だけどめちゃくちゃ効果があります。
この程度でOK。
人間は「知らないもの」に強く不安を感じるので、
事前に“ざっくり把握”しておくだけで4月のストレスが段違いです。
⑤ ノートを整理して“要らないものを捨てる”
医学部にいるとノート・プリントがどんどん溜まる。
春休みにいったんリセットすることで:
という、地味だけど超大事な効果があります。
「勉強しなきゃ」という焦りも、整理整頓でかなり改善されます。

長期休暇をうまく使っている医学生ほど、実は“遊び方”がうまいです。
ここでは、多くの医学生が「本当にやっておいてよかった!」と感じた遊びを厳選しました。
① 旅行(国内・海外どちらでもOK)
旅行はただの娯楽ではなく、脳科学的にもストレス解消効果が抜群。
医学部生活は1〜2年でも負担が重く、
「テンションが上がる経験をどこかで入れておく」ことが、後の頑張りにも直結します。
国内の温泉旅行でも、海外での短期旅でもOK。
普段できない体験が、春休みの満足度を一気に引き上げます。
② 友達と会う(特に地元・他学部の友人)
医学生はとにかく忙しい。
授業・実習・試験・部活…気づくと人間関係が“医学生だけ”になりがち。
だからこそ春休みは、
大学の外側のつながりをメンテナンスする大事な時期。
長い医学部生活を乗り切るための“支え”になるのは、意外とこの時間です。
③ 完全休養日を作る(ガチで何もしない日)
医学部生ほど、**「休んでると不安になる」**タイプが多いです。
でもこれは逆効果で、回復しないまま動き続けると、春休み後半にバテます。
だからこそ一度、
“丸一日なにも予定を入れない日”を意図的に作ることが超重要。
特にスマホを見ずに、軽く散歩したり、昼寝したり…
「ただゆるむ」だけで効果が段違いです。
④ 生活リズムを整える(春休みこそチャンス)
学期中は授業や実習で生活リズムが崩れやすい。
でも実は春休み中に整えた生活習慣は、新学期も維持されやすいんです。
こうした小さな習慣が、学期中の集中力やメンタルの安定に直結します。
特に解剖・生理の重い時期は、生活リズムが“圧倒的に武器”になる。
⑤ 推し活・趣味に没頭する(メンタルの土台づくり)
医学生は、勉強に追われるほど“自分の好きなこと”が後回しになりがち。
春休みはそこを取り戻すチャンス。
こういう“自分の好き”をしっかり満たすと、
メンタルが安定して、勉強へのエネルギーも自然に戻ってきます。

春休みの計画は、細かく立てても途中で崩れがち。
医学部生は特に「意識は高いのに、現実の疲れに負けて続かない」というパターンが多いので、続けやすい仕組みを最優先にすると成功率が大幅に上がります。
① 遊びの予定を先に入れる(これが実は一番効く)
医学部生は「勉強を優先すると遊べない」「遊びを優先すると罪悪感」が起きがち。
その結果、どちらも中途半端になりやすい。
そこで大事なのは、
先に“遊び”の予定を埋める。
これらを先に入れてしまうと、
勉強は残りの時間でやる形になり、負担が軽く感じる。
スケジュールが“遊び→勉強”に変わるだけで継続率がかなり変わります。
② 勉強は「やる日・やらない日」を明確に分ける
“毎日少しずつ”は理想的に見えるけど、
医学部生は疲労が溜まりやすく、結果として続きません。
だから「やらない日」を意図的に作る。
この“2日やって1日休む”くらいのリズムだと、春休みでも続きやすいです。
③ 勉強は“最初に1つだけ”決める(苦手科目が最優先)
春休みの計画が崩れる理由の9割は、
「あれもこれもやる」と欲張るから。
春休み成功者はほぼ全員が、
✔ 最初に“1つだけ”決める
✔ それを軽く、でも確実に進める
という方法を取っています。
特におすすめなのは「苦手科目を1つ潰す」こと。
こういう“気になってたけど手をつけてない領域”をやると、春休み後の学習が一気に楽になります。
④ 完璧を求めない(完璧主義が一番の失敗原因)
医学部生には完璧主義が多く、
計画が少し崩れただけで「全部ダメ」と思いがち。
でも実際は、
70%くらいできていれば“超成功”。
春休みは不規則になりやすく、
想定外の予定が入ることも普通。
“続く計画”が一番価値がある。
完璧を目指すほど挫折しやすくなるので、少し余白を残しておくのがコツです。
⑤ 記録をつける(軽くで十分)
丁寧な日記は必要ありません。
スマホのメモで“今日やったこと”を2~3行残すだけで充分。
メリットは意外と大きくて:
「少しだけでも続けられてる自分」を確認すると、春休みが安定してきます。

医学部の春休みは“ただの休み”ではありません。
この自由時間をどう過ごすかで、学年全体のクオリティが大きく変わります。
あなたの春休みが、
「無駄にした」ではなく
「やってよかった」と胸を張れる休暇になることを願っています!
以下のブログでは冬休みで差をつける医学生の勉強法を紹介していますので、ぜひご覧ください!
春休みは自由だからこそ、勉強・生活・メンタルのバランスが崩れやすい時期です。
実際に、医学生からはこんな悩みをよく聞きます👇
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Q. 春休みは遊びすぎたらダメですか?
A. 遊びは必要です。むしろ“回復行動”なので、6割程度は遊びでOKです。
Q. 勉強は何時間くらいがベスト?
A. 1日2〜4時間で十分。長くやるより“少しでも触る”方が効果的です。
Q. 1〜2年生でも国試の過去問は触るべき?
A. 軽くでOK。医学全体の地図が分かるのでむしろ早いほど楽になります。
Q. 春休みに全部の苦手を潰したいです
A. 1つだけでOK。複数やると失敗します。「1つ」を確実に終えるのがコツ。