医学生道場教室長の原田伸一です。
今回のブログも、医学部医学生のストレス発散に関してです。
ストレスの発散には、定期的な気分転換が必要です。
ただ、どこで気分転換をはかるべきなのか、途切れることのない医学部の学習量に目をまわす勢いですが、そのように多忙な医学生がちょっと息のつくことのできる方法をさぐっていきます。
繰り言のように医学部医学生は大変だ、つらい、きつい、やめたいとの声はSNSをながめているだけでひしひしと伝わってきます。投稿主が偽りのない気持ちを表した結果ですが、外部の人間からすれば、戦慄する以外のなにものでもありません。
医学生が漏らす怨嗟の声の元凶は、学習量の多さ、実習、国試に向けた取り組みなど、高校までの勉強法や態度ではまったくおいつかない現実そのものなのでしょう。
当然のように、ストレスが日々生まれ、解消されないまま蓄積されます。
どこかでストレスを発散しなければなりません。
気分転換に、すこし横目でみて、ほんの一瞬医学と離れることは有効だとおもいます。
ただ、気分転換をするにせよ、漫然と学習を止めてダラダラ過ごすようではあまり意味がありません。気分転換にもコツがあるはずです。
では、どのように気分転換をはかるべきなのでしょうか、そのコツとはなんでしょうか?
医学部医学生が、気分転換をするコツについて、下述します。
気分転換するコツとして、まずちょっとした時間を活用してみましょう。
なにかをそしてだれかを待つほんのわずかな時間を気分転換に用いるのです。
学習をつづけて頭のなかは飽和状態? であるとして、ほんのすこしの休止が、頭を再活性させるきっかけになるかもしれません。
授業の前後や、昼休みのランチを食べるあいだなど、「休む」ことを意識してみると、気分転換に効果があるとおもいます。
膨大な学習の要請に対し、戦略的に組していくためには、気分転換のコツをつかむことが大切でしょう。一日のはじまりに、いつ休むべきかあらかじめ定めておくのも良い方法です。一日の自分が使う時間を分解してみると、案外隙間の時間はあるのですね。意識して「休む」こと、これが気分転換の第一歩ではないでしょうか。
次に、医学部医学生が、気分転換をはかるコツとして紹介したいのが、お風呂場でぼんやりしてみることです。
とはいえ、のぼせるほど湯船につかるのは好ましくありません。サウナに我慢大会よろしくとじこもるのも賢いとはおもえません。
勉強で凝り固まったアタマを解きほぐす、「お休み」の一環として、お風呂場でぼんやりしてみるのです。ですので、湯船にどっぷりつかる、サウナでゆでだこになるほど激しい入浴をすすめるものではありません。
たとえば湯気にあたってみるとよいでしょう。温度と湿度のたかい風呂場や浴場で、自然と汗が流れる環境に身を置くと、一息ついて、疲れがだんだん逓減していくような感覚にとらわれるはずです。
それから暑すぎないお湯で頭からシャワーを浴びます。修験道の禊ではありませんが、なんといいますか、お湯を浴びたあととてもサッパリした気分になりますね。長時間の学習の疲れが一気に抜けていきそうな感覚にとらわれます。
半身浴でしばしぼんやりしてみるのもよいでしょう。
自宅でもかまいませんが、わたしは銭湯でゆったりお湯につかり、日頃蓄積するストレスや疲れを落としています。銭湯やスーパー銭湯など、入浴施設はさいきんどこも込み合うようですが、数回足をはこび、カスタマーが一時的に減る時間帯を見極めてお風呂に入りにいくとよいです。
たいてい、19時前後が空いています。夕食の時間をすこしずらして、まず気分転換をはかりにいきましょう。
医学部医学生の世界は、とても失礼な言い方をすれば、局所的限定的な社会のように見受けます。
純粋な同質的集団によるコミュニティ形成が医学部に存すると勝手に決めつけているわけですが、もしわたしの無礼な見識が中らずと雖も遠からずの謂いとすれば、この項目での言及はお役にたつことができるでしょう。
見ず知らずの人に親切にする行為は、その人の文化を知ることと同義です。
他人の文化がみえてくる瞬間というのは、親和的なコミュニケーションが成立したときです。
どのような行為でも構いません。ありがとう。そうひとこと添えるだけでも効果はあります。親切にする行為の定義はさまざまでしょうが、ひととひとがつながる瞬間は感動的です。相手にやってもらうのではなく、自分から親和的な行為を示し、相手の文化に敬意をはらうようにしましょう。
ひとを知ることで、勉強の方向性もすこし変わってくるのではないでしょうか。それは最良の気分転換にもなるとおもいます。
「休むこと」を意識し、気分転換のコツをだんだんつかんでくるようになると、効果的に集中ゾーンにはいることができるようになります。
やらされている感覚が強いと、集中ゾーンに入ることは困難でしょう。
そこは自制的に、「休むこと」「活動すること」を意識して、質の高い学習を実現できるようにしなければなりません。
与えられた時間は平等です。結果を出すためには、質の高い学習をめざすべきです。集中力を高めることのできるトリガーを自身が完全に掌握するようにしておきましょう。
本ブログでは、医学部医学生が、集中して学習に取り組める方法として、ストレスの解消それに近接する気分転換のコツについて述べてきました。
気分転換のコツとして、ちょっとした空いた時間を活用すること、お風呂場でぼんやりしてみること、見ず知らずの人に親切にすることを提案しました。
気分転換のコツをつかむことで、医学部医学生が集中して学習することができると指摘しています。
わたしたち医学生道場は、医学部で艱難辛苦に耐えるみなさんを積極的かつ良心的にサポートしていきます。
現役医師による一対一の個別指導をはじめ、教室長が先頭を切ってみなさんのメンター役を務めます。授業は完全オーダーメード。おこまりであれば、ひとりで悩まずにわたしたちにご相談ください。